September 16, 2020 / 6:58 AM / 15 days ago

菅新内閣こうみる:既得権益との衝突懸念、茂木氏注目=立命館大 上久保氏

[東京 16日 ロイター] -

<立命館大 政策科学研究科 上久保誠人教授>

新内閣で最大の注目は官房長官。安倍晋三前首相の側近で器用に動けるようにみえる加藤勝信氏になった。菅氏はスポークスマンとして加藤氏を使うことになるのだろう。一部で取り沙汰されていた萩生田光一氏の方が泥をかぶるタイプだったと思う。

安倍前政権の権力は、森友・加計問題への対応やメディア・コントロールのために集中した側面がある。そのような権力を、菅氏が、規制改革・行政改革・縦割り行政打破などの正論のために活用できるのか。既得権益と衝突し、菅氏が批判の矢面に立たされるのでないか注目している。

新内閣の布陣に目新しさは少ない。河野太郎氏の着任した行革担当相は歴史的に渡辺喜美氏を除いて大きな成果が少ない。財務省など改革が必要な巨大官庁の担当大臣はいずれも留任だ。

あえて注目するならば茂木外相の留任だ。安倍政権の7年8カ月で、長期政権で日本の存在感が非常に高まることが証明された。日本は諸外国からみて援助に前向きで非常に良い国であるのも一因。安倍首相が辞任しても外相が留任することで外交の継続性が確保できたことは評価できる。同じ首相候補とされる河野氏が、難しいポストに就いたことで、今後茂木氏が首相候補として台頭する可能性がある。

現在の野党には消費税減税以外に目立った政策がないため、早期解散すれば自民党は勝つだろう。公明党がいかに早期解散に消極的で、菅氏が公明党に同調しても、自民党内の早期解散圧力に抗し切れないのではないかと思う。

もっとも自民党の歴史を振り返ると、安定すると余計な内部抗争に走る可能性がある。早期解散に踏み切り衆院選で成功しても、その後、政権が不安定化する可能性はありそうだ。 (竹本能文)

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below