June 25, 2019 / 9:01 AM / in 4 months

日産、新体制で統治改革前進、ルノーとの関係議論も=株主総会

 6月25日、日産自動車は株主総会を開き、西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)ら取締役11人の選任など3議案全てが可決された。都内で2月撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung-hoon)

[横浜市 25日 ロイター] - 日産自動車(7201.T)は25日に株主総会を開き、西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)ら取締役11人の選任など3議案全てが可決された。ゴーン前会長の不正を防げなかった反省から、統治(ガバナンス)機能を高めるため業務執行と監督を分離して社外取締役の権限や経営監視を強める「指名委員会等設置会社」による新体制へ移行した。

西川社長は冒頭、前会長の不正と完成検査問題について陳謝。壇上の役員も起立し5秒ほど頭を下げた。同社長は「新たな指名委員会の下で後継体制の検討、次の段階への準備を進めたい」と述べ、自身の退任後の人事にも着手することを示唆した。

ルノーとの関係について西川社長は「議論を先送りしてきたが、先送りすることで憶測を呼んで日常のアライアンス(企業連合)活動に影響や動揺を与えてしまった」と指摘。「業績回復の取り組みと並行し、将来のルノーとの関係について議論する」と語った。

ルノーが日産に約43%、日産がルノーに15%(議決権なし)を出資するという資本関係に関しては、アライアンスの不安定要因になるのであれば改善すべきで必要なら見直すとし、まずは「アライアンスを最大限活用し、維持可能な状態にするという姿勢で議論していきたい」と話した。

また、ルノーとの経営統合を「簡単にすることが良いとは思っていない」と明言。ルノーの経営関与が強まることは「絶対にさせない」と強調した。

総会では、日産に統合を持ちかけたり、新体制での人事要求で採決棄権の意向を示したりしたルノーに不信感を抱く株主の声も相次いだ。これに対し、日産取締役として出席したルノーのスナール会長は「日産に攻撃を仕掛けることは考えていない。そのような発想もない」と理解を求めた。

また「これまでも持ち株比率の違いを利用してはいない」と述べ、ルノーに日産から2人の役員が来ているため、委員会人事での要求は「平等、公平性を求めただけ」と説明した。

総会終了後、約30年株主を続けているという高橋昇治さん(広島県、81)は「西川社長が株主の質問にはっきりと誠実に答えていたのが良かった」と評価。経営課題を早急に解決し、電気自動車で「世界を先導してほしい」と述べた。ネット中継された総会で、スナール会長が「日産取締役として日産の幸せのために取り組みたいと言ってくれたので証拠になる。信じたい」と期待した。

田村英之さん(埼玉県)は、自動車産業が大変革期にある中で「日産がどう競争に勝ち生き抜いていくか」を考えるべきであるのに、「どちらかというと内向きの議論が多く、外向きの議論にいかなかったのが残念だった」と話した。ゴーン前会長が去り意思決定がアライアンスメンバーによる合議制となったが、「スピード競争ができるのか」と懸念も示した。

白木真紀 取材協力:田実直美 編集:田中志保

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