July 21, 2019 / 11:19 PM / 5 months ago

今週は欧米「緩和レース」でユーロ安・ドル安進む公算大、円は上昇か

 7月22日、今週の外為市場では、欧州中央銀行(ECB)の理事会を皮切りとする欧米の「金融緩和レース」がドルの値動きを左右しそうだ。2017年6月撮影(2019年 ロイター/Thomas White)

[東京 22日 ロイター] - 今週の外為市場では、欧州中央銀行(ECB)の理事会を皮切りとする欧米の「金融緩和レース」がドルの値動きを左右しそうだ。欧米の金融政策が株価や各国の長期金利に与える影響を見定めつつ、米中通商摩擦、地政学リスク、トランプ米大統領の不規則発言にも目配りが必要。緩和レース場外の円は金利面からも、リスク回避という観点からも、買われやすいとみられる。

予想レンジはドルが106.50━108.50円、ユーロが1.1150―1.1350ドル。

ECBは25日の理事会で9月の利下げを示唆する公算が大きいとみられている。ECBスタッフが物価目標の改定に関して検討を開始したほか、前回理事会(6月5―6日)では「緩和政策を準備する必要性で一致」している。ドラギ総裁は6月下旬の講演で唐突に「追加の刺激策が必要になるだろう」と述べ、ユーロ安を招いた。

ECBの利下げバイアスや英国の合意なきEU離脱リスクを背景に、ユーロ/円は1カ月半ぶりに121円を割り込み、ユーロ/円やその他のクロス円の下落に伴う対ドルでの円高圧力も警戒される。

米国では、FRBが30─31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定するのはほぼ確実視されているが、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、このところの政策担当者の発言などを踏まえると、今回の会合でFRBは50bpの利下げを決定する用意はできていないと報じ、ドルは若干買い戻された。

市場では今回25ベーシスポイント(bp)の利下げが確実視される一方、50bpの利下げや連続利下げは「米株の本格下落が起きるまで温存する」(国内金融機関)との見方が多い。

FOMCを控えて米長期金利には低下圧力がかかっているが、大和証券チーフ為替アナリストの亀岡裕次氏は「最近の市場では長期金利が低下しても株高につながらず、リスクオンになりにくいため、円高圧力が表面化しやすい」とみている。

米利下げの思惑と低迷する長期金利に加え、米企業業績の悪化懸念や高値圏にある株価調整のリスクなどから「ドル/円のメイン・ステージは108円台から107円台に移行してきた」(トウキョウフォレックス上田ハーローの営業推進室長、阪井勇蔵氏)。ただ、本邦勢には106円台を買い場とみる向きもあるため、目先106円台では下げ止まりそうだという。

22日早朝の東京市場では、中国企業が米国産農産物の購入を模索しているとの新華社の報道を受けて、ドルが若干買い戻された。[nL4N24M0HI]

森佳子

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